こんにちは
先日はFXについて自分なりの経験を踏まえてお話しさせていただきました。
今日はFXやってみようかなという方のために少しでも取り掛かりまでの時間を短縮できるよう、FXをやるときに出てくる専門用語をまとめておきたいと思います。
最低限これだけでも知っておけば実際に口座開設~トレードするまでの流れがよりスムーズになると思いますよ。
それでは早速
まずはカテゴリーに分けておきましょう。
①口座開設
②トレード
この2つほどに分けると分かりやすいかと思います。
①口座開設
口座開設時に知っておきたい用語は
・pips
全通貨ペア共通の単位
全通貨というのは“円”や“ドル”や“ユーロ”などの世界中のお金のことを指します。
これって単位がバラバラですよね。
なので共通の単位“pips”で表現しましょうということです。
ちなみに1pips=1銭=0.01円=0.01セント=0.0001ドル
が同じ意味で表現できます。
またpipsの語源は“percentage in point”らしいです。
諸説あるみたいですが、日本語訳にすると“1/100のポイント”ですので覚えやすいですね。
・スプレッド
売値と買値の差
取り引きを始める時に注文を入れてスタートを切るのですが、“売り”で入るか“買い”で入るかを決めます。
この時に売りで入る時と買いで入る時に価格に差が生じます。
そのことをスプレッドと言います。
分かりやすく例えると、金銀銅の“金”ってありますよね。ゴールドのことです。
金を買う時の価格と売る時の価格に差があるのはご存知でしょうか。
その場で金を買ってすぐに売れば必ず損をしてしまいます。
なぜなら買う時の価格の方が高いからなんですね。
為替取引にも似たように買う時の価格と売る時の価格に差がありますよということなんですね。
またスプレッドの意味は“spread”です。
日本語に訳すと“広がり”と出てきます。そのままで分かりやすいですね。
・通貨ペア
2国の通貨の組合せ
これはそれほど難しくないかもしれませんが、“日本円とドル”、“ユーロとスイスフラン”などといった通貨のペアのことを指します。
この通貨と通貨の価格の変動で利益を産んでいくのが外国為替証拠金取引、つまりFX取引のことです。
色々な組合せのペアがあるのですが、組合せによっては変動の差が小さいものや大きいもの、何となく自分に合ったものや、動きが読みやすいものなど、様々です。
試行錯誤しながらこれっていうペアを決めておくのも良いかもしれませんね。
・トレードスタイル
FX取引をする上でのやり方
取引をしましょうとひと口に言ってもその目的によってやり方に違いがあるんです。
大きく分かりやすく区別すると
“長期トレード”、“中期トレード”、“短期トレード”
この3つに区別することが出来ます。
この3つの違いはというと“トレードの期間の長さ”です。
もう少し違う言い方をすると、“チャートに向き合っている時間の長さ”とも言えるでしょう。
こういう観点から見ていく方が自分に合ったトレードスタイルを見つけやすいと思います。
そう、自分に合った取引のやり方というのが、あなたのトレードスタイルということなんですね。
FXを始める時は何も分からない状態でやるより、ある程度ご自身の状況や性格、環境に合ったスタイルや口座を決めておくことをオススメします。
②トレード
次にトレードをする上で最低限知っておいた方が良い用語はというと
・証拠金
FX取引を行うときに必要な担保金
証拠金や担保金など普段聞き慣れない言葉ですが
現金という扱いではなく担保金として扱われます。
つまりどういう事かというと
次の項で出てくるのですが、あなたの入金したお金の額以上の金額で取引をすることが出来るために、銀行口座にお金を入金するというよりは、自分のお金を担保にすることで預けた金額以上の金額で取引をさせてもらえるという仕組みになってるからなんです。
担保と聞くと例えば、実家の土地を担保にお金を借り入れするというところでも使われますよね。
FXの場合はあなたのお金を信用にしますってことで分かりやすいと思います。
銀行口座にお金を入れるのは“預金”、FX口座にお金を入れるのは“担保金”という扱いの違いです。
また、口座に貯金が○○円入ってる、というのに対してFX口座には証拠金が○○円入ってる、という言い回しになるでしょう。
・レバレッジ
預けた証拠金の何倍もの金額で外貨取引ができること
FX最大の特徴といっても良い“レバレッジ”
FXではよく“レバレッジをかける”と聞きます。
どういう事かといいますと
証拠金に“てこの作用”を効かせ小さな力で大きな結果を出すことが出来るということです。
具体的に言うと、10万円の証拠金に50倍のレバレッジをかけると500万円分の外貨取引が出来てしまうんですよね。
なんと証拠金100万円に10倍のレバレッジをかけると1000万円になってしまいます。
ここだけ聞くとめちゃくちゃ凄い話なのですが、おいしい話だけではないんです。
レバレッジを大きくすればするほど勝った時の利益も数倍に跳ね上がるのですが、FXをやってると“負ける”時もありますよね。
そう、レバレッジをかけると同時に意識しなければならないのは、負けた時も損益が数倍または数十倍、数百倍に膨れ上がるということです。
このマイナス面の部分も必ず把握しておかないとかなり痛い目を見ることになりますので注意が必要です。
つまりレバレッジが大きくなればなるほどより“ハイリスク・ハイリターン”になっていくことになります。
・ローソク足
値動きを時系列で表示したもの
FXではチャートと呼ばれる値動きの波を見るのですが、ローソク足というのはその時その時の値動きの記録を残していった形跡みたいなものです。
“始値”、“終値”、“安値”、“高値”の4つの値動きがその時間でどういう風に動いたかがローソク足の形から読み取ることが出来ます。
始値はその時間の始めの値段
終値はその時間の終わりの値段
安値はその時間で一番低くなった値段
高値はその時間で一番高くなった値段
だいたいの文字と意味が似てるので分かりやすいですね。
このローソク足の動き方を読んでトレードをするやり方もありますので実際にトレードをする際にも知っておくと良いかと思います。
・ロスカット
強制的に取引終了
FXをしていてロスカットの事を全く知らずにやっていると強制的に決済が掛かってしまうことがあります。
これは前項で記載した担保金を思い返すと良いと思うのですが、FX取引では預金ではなく担保金を預けるんでしたよね?
ということはFXのルール上である条件に至ってしまうとこれ以上は取引は強制的に中止にしますねってことを“ロスカット”といいます。
先ほどの例でいうと土地を担保にお金を借り、そのお金が返せないとなると担保にした土地は取り上げられてしまいますよね。
ちょっと怖い話で恐縮なのですが、FXにもこういった要素がありますし、良い面も悪い面も両方知ってたほうがより良いトレードになると思いますよ。
そのロスカットなのですが、具体的にいうと“負けている”時って損失が産まれてしまいますよね?損失の額が大きくなりある一定の額に達するとそれ以上の損失を防ぐために強制決済がかかるということなんですね。
こういう悪い部分も知っておくことで対処しやすくなるでしょう。
・損切り
損失を抱えている状態で損失を確定させること
文字だけで見るとこんな事自分からわざわざする必要があるのかってくらいに思う事かもしれませんが、“損切りを制する者はFXを征する”という格言があるくらいに大事なことなので、しっかりと理解しておきましょう。
FXをしていると“負ける”こともあります、つまり損失が出ている状態の時です。
ここで重要なのが結果として損失が出た、ではなく現在進行形で損失がドンドン膨らんでいってる時にこれ以上の損失を防ぐために行う決済のことを“損切り”と呼びます。
ですので前項のロスカットと違うのは、自らの意思決定で損失を確定させることなんですね。
こちらは一つの手法やテクニックとして用いられることが多く、FX初心者にはなかなか出来る人が少ないのだとか。
しかし、次の“勝ち”へと繋げるための手法でもありますので、必ずこういうやり方もあることを頭に入れておきましょう。
損失が産まれている状態であえて決済させてしまうのも有りなんだということを知っておけば、あなたのトレードスタイルの幅を利かせる事が出来るようになります。
以上でFX用語はまだまだたくさんありますが、最低限これだけでも知っておくと役に立つかと思います。
長くなりましたが一読いただきましてありがとうございます。
それではまた。

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